うたかた

オタクの観劇メモです。

舞台「若様組まいる ~若様とロマン~」

舞台「若様組まいる ~若様とロマン~」

三越劇場 2018年10月6日(土)~2018年10月21日(日)

【原作】畠中恵「若様組まいる 若様とロマン」
【脚本・演出】村上大樹
【出演】
入江甚儀
宮崎香蓮原嶋元久宇野結也、井澤巧麻、安川純平、伊崎龍次郎、森田桐矢
市川美織、栞菜、高柳明音(SKE48)(Wキャスト)、小槙まこ(Wキャスト)
/和合真一、山口大地、小多田直樹、角島美緒、斎藤直紀、綾乃彩
内藤大希、鎌苅健太、岡田達也
住吉史衣、尾崎優子、藤田晋之介

Wキャスト 小槙まこさんの回を観劇しました。

 

 

 

袴にブーツという出で立ちの女学生さんと、巡査の制服の若様たち。
舞台セットにディスプレイされた鮮やかな番傘。全員が出てきた時とても華やかです。
実際の女学生さんたちはブーツではなかったらしいですが、でも可愛らしくて見ていてテンション上がります。
三越劇場がまた文化財にも認定されたモダンな劇場で、明治という時代設定にとてもよく似合っている。

若様たちや、財閥(成金?)の方々が洋装という事もあり、会話で時折出てくる「女学校などに行くから生意気になる」「おなごのくせに自転車に乗るのか」…というような発言でそういえば時代設定が明治だったなという事を思い出すくらい作りが現代風です。
そういえば違和感がない事に違和感を感じていた事を気付きましたが、女学生さんたちが束髪じゃなかったからかな。(久子さんは日本髪だったか)
原作表紙の小泉沙羅ちゃんの髪型はマガレイトかなと勝手に思っています。
原作からして明治の景色の描写がよく描かれていますが、セリフとして明治らしさが分かりやすく出ているわけではないので、それを舞台に反映させるのは難しそうですね。

観る前に原作全編を舞台の時間に収めるには時間が足りないのでは?と疑問に思っていた点や、柳村絵美さんや久子さんとの接点の取り方が原作にはないストーリーを組み込んで舞台らしくアレンジされています。
(皆川の出番が少なめな今作『ロマン』ですが、絵美さん・牧・富士村子爵の出番を追加する事でその点もクリアしていました。)

舞台で分かりやすくなった点と、原作を読んでから観劇した方が分かりやすい点がどちらもあります。
上記のアレンジも思い切った事をしているなあと感じたので、原作ファンの方だと感じ方がまた違うかなと思いました。
華やかで、楽しい舞台です。