うたかた

オタクの観劇メモです。

淋しいマグネット(白)

 

04/13 19:00~の

淋マグ白チーム観てきました!

 

 

 

白しか観れないので、ざっと感想とか色々まとめ

 

 

9歳の瀬戸リューベンが可愛すぎてもう、どうしようかと(笑

イメージには無かったけど、今まで観た瀬戸ちゃんの役で一番ハマっていると思う。それだけに、あくつがどうやってリューベンを演じるのかが、観たくなりました。

 

全体の感想は、ある意味で舞台らしい舞台だな、と思いました。

考えさせられるし嫌いではないですが、こればっかりだと辛い…(笑)

というか、やまだも言っていたけど、あの舞台の後のトーク、どんなテンションでいれば良いのか分からない。

クール~はコメディ風でしたっけ。重いのも良いですが鴉のようなライト舞台も好きなので交互にやって頂けたら良いなあと思います。

 

 

終始ストーリーが薄暗すぎて、救済措置?の「種が芽を出すかは分からない」すら、芽が出ず終いなんじゃないかと思うくらい、救いがないような気がしてしまう。別の色だと違うのかな?

シオンは、あの機械を作ってどうしたかったんだろう。昔の関係に戻りたかったのかな。

9歳19歳29歳と年を重ねて、最後に集まった三人の会話を聞いていると、彼らがあまりにも淋しくて悲しくて空しい存在に思えてしまって、泣けてきました。

 

 

 

 

9歳のゴンゾがリューベンに抱いているのは憧れ。あまりにもかけ離れた世界にいるリューベンを見て、自分がそれまで見ていた世界の狭さを感じ取ったからなんだろうけど、9歳にしてはとても達観していて聡い子だと思う。

だから、リューベンを拒絶、というか否定していたシオンは年相応の子供。

ゴンゾは、トオルのリューベンに対する嫉妬にも気付いていたんだろうなあ。9歳の時は分からなくても、中学生の頃くらいには気付いていたと思う。

19歳以降のゴンゾのリューベンに対する感情は何だろう?29歳の時、リューベンを否定していたけどあれが嘘なのかな。

アメリカに行くっていうのが嘘なのかなあと思ったんだけど、ゴンゾは、あまりにもリューベンの記憶に縛られすぎているから、彼を否定して、遠くへ逃げたいのかな、とも思う。

 

 

シオンは、とても年相応の人間。

19歳、29歳のシオンは道化のフリをしているけど、他人の感情に敏感で、気付かない事が一番傷つかない事だと思っている。

だからスウの気持ちの揺らぎとかに気付いていても、その核心には気付かないふりをしている。

でも、きっとスウが「別れたい」と言っても、それがトオルの子供だったとしても、受け入れちゃうんだろうなあ。

地元への執着は嘘でない気がする。

 

 

トオルは、執着や嫉妬の仕方や独占欲が女性的で、それでいて男性的なプライドもあって、その女性的な面と男性的な面の混ざり具合が血生臭くて、凄く怖い。

ゴンゾは9歳の自信に満ち溢れた表情と、29歳の卑屈に落ちぶれた苛められっ子っぽい表情の対比が面白いなあと思うのですが、トオルは一貫してブレない女性的なところが面白い。

9歳の男の子が、仲のいい友達を取られて嫉妬して、足を踏むなんて陰湿な嫌がらせをするか?っていう。そういう、陰湿でませてる所も女性的だなあと思うところです。

多分、19歳の時の「スウとの関係」は嘘で、29歳の「スウとの関係」は本当。でも全ての行動原理はゴンゾに繋がっていて、とにかくゴンゾを振り向かせたいだけなんじゃないかと思う。

ゲイ、なのかな。バイなのかな。

うーん、何が本当で何が嘘なのか、考えれば考えるほど分からなくなる。

エンヤとうすい君のゴンゾ、荒やんと汰斗のトオル、あくつと瀬戸ちゃんのリューベン、ともと陳ちゃんのシオン。役者によって絶対に印象が変わるから、見比べられないのが惜しいです。

荒やんのトオルも、こんなに女性的なのかな?気になる~。