うたかた

オタクの観劇メモです。

W FACE Musical Concert 2020

W FACE Musical Concert 2020

【公演期間・劇場】
劇場 草月ホール
2020年2月21日(金)~22日(土)

 

【劇作・脚本・演出】
演出:眞鍋卓嗣(劇団俳優座)
音楽監督森大輔

 

【出演】
一色洋平 豊原江理佳 内藤大希 西川大貴 綿引さやか

 

【バンド】
キーボード:森大輔、大嵜慶子
ギター:藤田義雄
ベース: 堀井慶一
ドラム:山内陽一朗

 


「役者」の面と「アーティスト」の面を併せ持つ俳優たち、というコンセプトのミュージカルコンサート。
下記、配布されたセットリストより。

 

『心の瞳』(坂本九)一色洋平

 

◯ミュージカル『THE LAST FIVE YEARS』
『Moving Too Fast』一色洋平
『A Miracle Would Happen / When You Come Home to Me』内藤大希・綿引さやか

 

◯ミュージカル『SOHO CINDERS』
『Wishing For The Normal』豊原江理佳・西川大貴
『Old Compton Street』All cast

 

◯ミュージカル『(愛おしき)ボクの時代』
『SARU Don't Think』内藤大希・Allcast
『愛を教えて』豊原江理佳・西川大貴

 

◯オリジナルミュージカル『DAY ZERO』
『書きかけの小説』内藤大希

『白日』(King Gnu)西川大貴

『愛燦燦』(美空ひばり)豊原江理佳

『Butter-Fly』(和田光司)内藤大希

 

◯ロックミュージカル『tick,tick…BOOM!』
『Green Green Dress』一色洋平・豊原江理佳
『30/90』一色洋平・西川大貴・豊原江理佳

 

◯ミュージカル『レ・ミゼラブル
『心は愛に溢れて』内藤大希・豊原江理佳・綿引さやか
『オン・マイ・オウン』綿引さやか

 

◯ミュージカル『ミス・サイゴン
『神よ何故?』西川大貴

 

◯ミュージカル『RENT』
『Seasons Of Love』All cast

 

『ひかり』(KREVA)綿引さやか


雨の降る屋外から稽古場に入って来た一色さんのピアノ弾き語りで『心の瞳』から始まり、綿引さん、内藤さん、豊原さんと西川さんが続々と集まってくる。という芝居仕立ての構成。
ここ1~2年でシーエイティプロデュースが関わっているミュージカル作品を中心に?メジャーなミュージカル作品、歌謡曲から2019年ポップスからアニソンまで非常に多彩な選曲となっています。
個人的にはキャストさんも舞台とトークショーで観た事がある方が多く、作品も『THE LAST FIVE YEARS』と『tick,tick…BOOM!』以外は馴染みのある曲だったので楽しめました。
メジャーな作品ばかりでも、マイナーな作品すぎてもいけないだろうし、選曲ってとても難しい。構成が本当に良かったです。
後で作品を調べたりできるのでセットリストの配布があったのもとてもありがたいです。

 

ソロ2曲の選択がキャスト本人だったのでしょうかね?
恐らく一色さんは『THE LAST FIVE YEARS』と『心の瞳』を選曲されたのではないかと思うのですが『tick,tick…BOOM!』の曲全体が一色さんの雰囲気と良く似合っていましたし、綿引さんと豊原さんのイメージにも合わせて作品を構成しているのかな?という感じ。
内藤さんは…何だろう?演じられる役の印象が光と影で極端な方という気がするので、そういうイメージで選曲されているのでしょうか。サルくん(愛ボク)とアーロン(DAY ZERO)とマリウス(レミゼ)と幅広くて面白い。
それぞれの構成に合わせているように感じられる西川さんもまた、西川さんらしいなあと思いました。

 

一色さんは『THE LAST FIVE YEARS』を始めとして『tick,tick…BOOM!』も観ているこちらが楽しくなる歌唱で、そして優しくパワフルな歌声。
綿引さんは歌声の一音一音が粒のようにしっかりしていて、それでいて会場内に美しくて響かせてくれる。正統派な歌唱力。
内藤さんの歌声の瞬発力が凄いなと思うのですが歌い始めると直ぐに世界観に引き込まれるんですよね。力強くて、楽しいサルくんの『SARU Don't Think』とテンションぶち上げの『Butter-Fly』と、繊細で空気を一気に変える『書きかけの小説』と『心は愛に溢れて』。
豊原さんの地声がとても可愛くて好きなのですが歌声もまたお綺麗で、『心は愛に溢れて』のコゼットパートの高音を嫌味なく美しく響かせるんですよね。豊原さんの歌声好きです。
西川さんの低い歌声がソウルフルで格好良くて好きです。今回は『白日』のファルセットと独特なリズム感でアーティストっぽさ満載の曲や、ミス・サイゴンで演技もしながらの歌唱とか、今までのイメージとは違う曲も選ばれていてまさにダブルフェイスという感じでした。

(結構渋め曲を好んで歌われているイメージあるのでKing Gnuを選んでいたのも意外でした)

 

本当に好みの歌声の方ばかりで、楽しいコンサートでした。

 

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W FACE musical concert