うたかた

オタクの観劇メモです。

音楽劇『Love's Labour's Lost』

音楽劇『Love's Labour's Lost』
(原題)恋の骨折り損
 
CBGKシブゲキ
公演日程:2018年11月17日(土)~25日(日)
 
【原作】William Shakespeare
【翻訳】松岡和子
【演出・音楽】糸井幸之介

【出演】
石川由依國立幸(Wキャスト)/
内藤大希、鐘ヶ江洸、土屋神葉吉田翔吾、鈴木陽丈、田上真里奈
和久井優、藤田峻平、吉田愛、澤田慎司、新部聖子、谷山知宏

 

 

今回は下調べせず観劇。
シェークスピアの作品を初めて観まして、独特な台詞回しが多く観ているこちらも聞き取って言葉を解釈するのでいっぱいいっぱいになる部分もありつつ…。語感として心に引っかかるフレーズが時折あるのが魅力的でした。
自分で書いた舞台用のメモを読むと作品や演技、演出について書いている事が多いですが今回はセリフを書き留めている事が多かったです。
個人的には「あんたも良い天気に恵まれなよ」とか「4人渋々引き分けだ」辺りが好きです。

シェークスピアって堅いイメージになりがちなのかな?と思っていたのですが、何ともダンスの振付の独特さや、男性陣の現代っぽい雰囲気が絡んで『恋の骨折り損』の男性たちの慌てふためく様と、女性陣が手のひらで男性を転がしている様は、いつの時代にも通ずるものがあるのだなと思いながら観ていました。
ロザラインの言い負かせっぷり。頭の回転の速さは何とも憧れます。田上さんお顔も声も可愛い。

 

Wキャストどちらも拝見しました。

石川由依さん
すらっとしていてお顔小さくて、スタイルが素晴らしく良いお方。
黒髪さらさらで箱入りなご令嬢的なお姫様でした。
声優さんとの事で、流石、セリフがとても聞き取りやすかったです。
よく通る歌声と、劇中のポップス系の音楽もよく合っていました。

 

國立幸さん
華がある、という印象のお方でした。
アドリブが國立さんの方が多かったのではないかと思います。
リピーターさん向けの楽しさを提供して下さるお姫様。

石川さんと國立さん、同じセリフなのに全く作品の印象が変わる。
Aチームはシュールさとシェークスピアという作品のイメージと、どのように折り合いをつけるかポイントをさぐっていた印象なのですが。Bチームはどちらかというとこの作品全体を演出も含めてコメディの方向に落とし込もうとしたのではないかと思いました。

あと、個人的に気になっていた役者さん。
土屋神葉くん
声のお仕事されていましたよね。
圧倒的にセリフ量が多い役柄ながら、聞き取りやすい。
そしてダンスがキレキレで動きがしなやか!もっと動いている所を観てみたいと思いました。
キラキラしていて他の作品でもまたお目にかかりたい役者さんでした。