うたかた

オタクの観劇メモです。

ミュージカル『アンクル・トム』 について1

観た方向け考察

間違っていてもいいよねという仕様です。

(抜け落ちもある)

2019年10月18日(金)19:00 1回目

 

 

 

○気になるポイント
・ケビンの周辺で起きている事

・「アブサン」を飲む事、幻覚について
・トムさんが書いた小説
・ケビンが書いた小説
「アンクル・トム」とは、上記のような幾つかのストーリーが入り混じっているのではないかという事。

カテゴリー分けの前にざっと場面を区切ると、下記のような感じ。
1.オープニング~授賞式前
・消えたミステリー作家 ラルフ・ブースの存在
・ラジオから流れる通り魔事件のニュース

・小説を書き上げられないケビン
・ケビンとトムさんが出会う
・レイモンドがトムさんの病状を末期だと大家さんから聞かされ、トムさんの部屋を整理すると言っていた事
・ケビンが倒れたトムさんの小説を盗んでしまった事

2.授賞式後~ケビンの告白
・ミステリー大賞の授賞式
・ケビンが小説家として大成した事
・マギーから契約解除まであと3日と告げられる
・没落したケビンの元にトムさんがやって来た事
・小説と共に盗んでしまったパイプに彫られたイニシャルがラルフ・ブース?と気付く事
・シャワー室でケビンがトムさん(ラルフ)を襲った?事
・ケビンが「2作目」の小説の通りに動くようトムさん(ラルフ)とマギーに詰め寄られる事
・レイモンドの花屋で命令を実行する素振りを見せた事
・ハンマーを手に戻ってくるケビン
・トムさん(ラルフ)をナイフで襲うケビン

3.エピローグ
・ケビンが小説家として大成はしていないが、小説は完成させている事
・レイモンドが花束にナイフを隠し持っていた事
・トムさんがケヴィンを知らないと言い、トムさんが自身をラルフ・ブースだと名乗った事(トムと名乗っていた事が無いと言う)


○時系列について
上記「場面の区切り」を元にしての物語の流れについて。矛盾はありますが…

・エピローグのラルフ・ブースとケビンの出会いはエピローグではなくオープニング
・エピローグで出会った後にラルフがケビンに「操られた殺人」を読ませた(完全に憶測になりますが…)
・ケビンは「操られた殺人」を読みつつ、自身の暴力性に葛藤している「現実パート」が劇中には入り混ざっている。


○どのシーンがどのパートにあたるか について

気になるポイントに当てはめてみた。


トムさんが書いた「操られた殺人」の内容
1.オープニング~授賞式前
・ケビンとトムさんが出会う
・レイモンドがトムさんの病状を末期だと大家さんから聞かされ、トムさんの部屋を整理すると言っていた事
・ケビンが倒れたトムさんの小説を盗んでしまった事

2.授賞式後~ケビンの告白
・ミステリー大賞の授賞式
・ケビンが小説家として大成した事
・マギーから契約解除まであと3日と告げられる
・没落したケビンの元にトムさんがやって来た事
・小説と共に盗んでしまったパイプに彫られたイニシャルがラルフ・ブース?と気付く事
・ケビンが「2作目」の小説の通りに動くようトムさん(ラルフ)とマギーに詰め寄られる事
・レイモンドの花屋で命令を実行する素振りを見せた事
→「現実」と錯綜しますが、花屋のレイモンドのバッグにリボンが入っていても違和感はないかなと。
・ハンマーを手に戻ってくるケビン


○実際にケビン周辺に起きている事
1.オープニング~授賞式前
・消えたミステリー作家 ラルフ・ブースの存在
・ラジオから流れる通り魔事件のニュース

・小説を書き上げられないケビン

2.授賞式後~ケビンの告白
・レイモンドの花屋で命令を実行する素振りを見せた事
→書き上げられられない理由や自身の暴力性を恐れて誰かに打ち明けたかった。レイモンドは「それを小説にすれば良い」とアドバイスした?

3.エピローグ
・ケビンが小説家として大成していないが、小説は完成させている事
・レイモンドが花束にナイフを隠し持っていた事
→「操られた殺人」の中で通り魔事件を起こしていたレイモンド。実際のところ事件を起こした訳ではないが、クライアントに煩わしさを感じる事はあるのではないかと。

・トムさんがケビンを知らないと言い、トムさんが自身をラルフ・ブースだと名乗った事(トムと名乗っていた事が無いと言う)


○ケビンの小説の内容
2.授賞式後~ケビンの告白
・トムさん(ラルフ)をナイフで襲うケビン
→レイモンドが「完成させたんだよ」と言って読み上げた文章と繋がっているかと。


○保留(矛盾を説明しきれない部分)
2.授賞式後~ケビンの告白
・シャワー室でケビンがトムさん(ラルフ)を襲った?事
→ケビンが自身の暴力性を恐れたり、葛藤していたりする事の現れだったりするのかな…

3.エピローグ
・トムさんがケビンを知らないと言い、トムさんが自身をラルフ・ブースだと名乗った事(トムと名乗っていた事が無いと言う)
→ラルフ・ブースと名乗るのが実際に起こった事だとしても、「トムさん」を名乗った事がないという理由の説明がつかない…。

(あと、アブサンの件と連続殺人事件の件が置き去りになっている。)